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クヌートとトルケルが見守る中、アシェラッドと決闘を始めるトルフィン。
しかしビョルンを送った直後のアシェラッドのただならぬ雰囲気に気圧され、トルフィンはなかなか攻撃を仕掛けられずにいた。
その様子を見かねたアシェラッドは剣を放り投げ素手で十分だと彼を挑発する。
激昂したトルフィンは…







1,海外の反応
アシェラッドはその拳だけでトルフィンを完全にぶちのめしやがった。アシェラッドのバックストーリーも印象深く、トルフィンが全く成長していないことを明らかにした。ここからトルフィンがどうなっていくのかすごく興味を惹かれるよ。

傍記、このエピソードのサントラが素晴らしかった。とくにアシェラッドが「オレは戦士ってのが大嫌いだ、ノルド戦士、ヴァイキングってのは特にな」という台詞のところ。
ーーDamn, Askeladd completely shut out Thorfinn with just his fists. His backstory was pretty haunting too and exposes Thorfinn for his lack of progress. Curious to see how Thorfinn progresses from here.
Side note, the OST in this episode was amazing - especially when Askeladd gave his “I hate Vikings” line




2,海外の反応
>>1
本当の戦士に剣などいらぬ!ーーTrue warrior doesn't need a sword!




3,海外の反応
>>2
だからトルケルは斧や丸太を振り回して闘っているわけだな。ーーWhich is why Thorkell only fights using axes and the occasional log.




4,海外の反応
アシェラッドは最後に自分のことをヴァイキングだと言っていたから、彼の自分のことも嫌っているんだろうな。ーーI guess Askeladd must hate himself since he called himself a Viking at the end.




5,海外の反応
>>4
ビョルンが前回のエピソードで(頭の中での独白だったかも)、自分自身を含む全員を拒絶して寂しくないのかと言ってなかったか?ーーDidn't Bjorn make mention (in his head monologue) last episode that it must be lonely when he hates everyone, including himself?




6,海外の反応
>>4
第13話で自分に流れているヴァイキングの血が嫌いだと言ってたぞ。ーーHe mentioned in ep 13 that he hates the viking half of himself.




管理人の反応
思い返してみるとアシェラッドがクヌートの忠臣として今ゲインズバラにいられるのは、彼の策略というよりもむしろ天運に恵まれたおかげだと感じます。トルケルがロンドン橋でクヌートを手中に収め、ラグナル隊の生き残りが本隊への伝令に駆けているところにトルフィンと話していたアシェラッドが偶然居合わせ、事情を聞いたアシェラッドはその兵士を斬り捨てました。アシェラッドがクヌート王子を新たな王として担ぎ上げてウェールズと不可侵条約を結ばせようという計画を企てたのはまさにこの時であり、それまではそんな計画はまったく考えてはいませんでした。流石のアシェラッドもここまでの偶然の連続を予想してロンドン橋まで来たわけではないでしょうし、予想していなかったのはこの時の彼の反応を見る限り明らかです。そもそも彼もクヌート王子を置いて撤退しているわけですからね。彼がロンドン橋へ船団を率いて向かったのは本当に単なる金稼ぎかあるいは名を上げてデンマーク王家からの信頼を得るためだったのかもしれません。しかし、もしあの一連の偶然が無ければ、アシェラッドはあのまま自分の王を見つけられず、ウェールズを守るという悲願を達成する好機を得ることもなく死んでいったのではないかと思います。アシェラッドが自分たちだけでクヌートを奪還すると宣言した後辺りから彼の腹積もりを何も知らないトルグリムにツキが落ちてきていると言われていましたが、実際はその逆で、今まで報われなかったアシェラッドの長い人生にあの時ようやく大きな運が回ってきたのだと思います。




7,海外の反応
もし復讐だけが唯一の生きがいだというのなら、それを追い求めることは有害だ。

トルフィンは手酷く顔を殴られていたな。トールズの死が悲痛な出来事だったあまり、彼はその後の出来事を全てフラッシュバックとして思い出してしまうのだろう。

今こそ大人になる時だ
ーーSeeking vengeance is poisonous if it's the only thing on your mind.
Reality hit Thorfinn so hard in the face, it's brutal. Those flashbacks of him remembering all of those years since Thors death was sad af.
It's time to change kid.




8,海外の反応
>>トールズの死が悲痛な出来事だったあまり、彼はその後の出来事を全てフラッシュバックとして思い出してしまうのだろう。

父親の復讐を遂げるために、彼自身が父親が望まない存在になってしまったのは悲劇的な皮肉だな。トルフィンは結局、父親だ大きな痛みを味わって捨て去った道を選んでしまった。
ーーIt's tragically ironic that in order to avenge his father's death he has become exactly what his father didn't want him to become. He ended up choosing the path that his father took great pains to leave behind.




9,海外の反応
正直に言って、トールズは酷い教師だった。

素晴らしい戦士、善い男、本当の英雄などの理想は持っていたが、彼は自分の考えを適切に他人に説明する方法を持ち合わせていなかった。たとえトルケルが彼に付いていったとしても、彼が求める答えは見つけられなかっただろうと思う。トールズはトルフィンを自分と同じ考え方に育てなかった、その点は彼の怠慢であり、彼は自身の道徳性を息子や奴隷を欲しがる娘にきちんと表現することができなかった。
ーーThors was a horrible teacher, honestly.
Fantastic warrior, good man, real hero, but he had no idea how to explain anything to anyone adequately. If Thorkell had gone with him he probably would have never found the closure he wanted. Thors didn't raise Thorfinn to be like him, he was pretty negligent in that regard, and he never properly was able to express his own morality to his son, or his slave-happy daughter.




10,海外の反応
>>9
トールズは最もトルフィンの人格が形成される時期にたった1,2年しか居合わせることができなかった。10歳の子供に自分の考えを教えたところで、それはうまくいかないだろう。彼がひどい教師だったということではなく、単にトルフィンに教える時間がなかっただけだろう。
ーーHe was also only there for 1-2 years max of his formative years. If he tried to push his idealogy on a 10 year old kid, I can guarantee it won't work. It's not that he is a horrible teacher, he simply didn't have the time to teach Thorfinn.




11,海外の反応
個人的にはこれまでで最高のエピソードの1つだったと思う。

トルフィンとアシェラッドは2人共若い時から多くのこと経験してきており、生き抜くために自分の人生を滅ぼした人間を殺そうとした。人生に大きな問題を抱えていないのはトルケルだけだというのはとても皮肉なことだ。

あの音楽がさらに緊張感を心地よいものにしていたね、この作曲者で正解だ!

全体評価,5/5
ーーOne of the best episodes so far, in my opinion.
Both Thorfinn and Askeladd have been through so much from such a young age, wanting to kill someone who ruined their lives and trying to survive. It's quite ironic that the only one who didn't have many problems in their life is Thorkell.
The music made the tension so much better, props to the music composer!
Overall, 5/5




12,海外の反応
>>11
我々はまだトルケルのバックストーリーを観ていないけど、おそらく彼がクマか何かとレスリングしてる絵がそのうち流れるだろ。ーーWe haven't really seen Thorkell's backstory yet but it's probably just going to be a montage of him wrestling bears or something.




13,海外の反応
>>12
トルケル・ヌルマゴメドフーーThorkell Nurmagomedov.




14,海外の反応
>>これまでで最高のエピソードの1つだった

全ての新しいエピソードでこう言ってるよ。この作品はどんどん良くなっていくね。
ーーBeen saying this for all the latest episodes. The show just keeps getting better.




15,海外の反応
>>14
そしてお前が来週のエピソードを観た時、ぶったまげるだけでなく続きが気になって仕方なくなるだろう。音楽、声の演技、アニメーションが本当にこの作品を傑作へと引き上げている。あの憎むべきベルセルク2016/1017ではなく、WITがこれを授けてくれたのがすごくありがたい。WITがベルセルクをアニメ化してくれてたらな。
ーーAnd then you get the episode next week and you're not only mind blown but also now you want to see what the fuck happens next. The music, voice acting and animation really elevate this to a masterpiece. Glad WIT gave us this and not the abomination Berserk 2016/2017. If only WIT picks up Berserk now.




16,海外の反応
>>15
ああ、ベルセルクもこういう感じでアニメ化されていたらマジで完璧だったのにな。両方ともアニメ化されたOPはすごく似通っているから、CGIだったのがすごく勿体なかった。
ーーyeah this kind of adaption for Berserk would be fucking perfect, the OPs for both seasons were animated very similarly too so it's a huge shame they went with CGI.







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「狙いはふたつ。親父の油断と遺産の相続権だ」

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「フッフッフッフッフ、お前らにも見せてやりたかったよ。親父のあの何故ってツラ」

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「使ったのは兄貴の剣だ。親父と仲が悪い奴から選んで盗んだ」

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「他の兄貴たちは犯人と思い込んで、そいつをリンチにかけちまいやんの。まったく単純な奴らだぜ」

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「馬鹿で不潔で、てめぇの欲望以外何もねぇクソ共さ」

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「ああいう美しくねぇ奴らがそこら中から湧いて出てきて幅を利かせやがる。いくらぶち殺してもキリが無ぇ」




17,海外の反応
アシェラッドのあのバックストーリーは、なぜ彼が睡眠中にトルフィンが自分を殺すことを予期し期待していたかを説明している。この二人にはいくつかの共通点があるが、大きな違いはアシェラッドのやり方のほうが遥かに理に適っているという点だ。アシェラッドが寝ている人間を殺すことの不名誉など意に介さなかったどころか、濡れ衣を着せる相手まで用意していた。トルフィンは基本的に頭が凝り固まった野性の犬だ、策略に嵌って死んだ父親への冒涜となってしまうため、復讐のための謀を巡らすことを嫌っている。
ーーAskeladd's backstory explains why he was prepared and expecting Thorfinn to kill him in his sleep. They share several parallels but the main difference is Askeladd is much more logical in his approach. Askeladd didn't care if it was dishonorable to kill somebody in their sleep and even had a scapegoat ready with blackmail to plant while Thorfinn is basically like a tunnel visioned feral dog who doesn't want to scheme to enact his revenge because it would disrespectful towards his father who died as a result of a scheme.




18,海外の反応
>>17
素晴らしいバックストーリーだった。彼の名前の由来が気に入ってる:アシェラッド、灰まみれーーGreat backstory. I also like the origin of his name : Askeladd, a man covered in ash




19,海外の反応
>>18
オレの観た翻訳だと”covered in ash”と訳していたけど、マンガ版だと”Ashen lad”と訳されてたぞ。そっちのほうが意味が分かりやすいと思う。
ーーThe sub I watched translated Askeladd as "covered in ash," but the manga said "Ashen lad," which I think is cooler and makes more sense




20,海外の反応
>>19
ああ、日本語の発音だと彼の名前は "アシェラッド”もしくはasheraddoとなる。こっちのほうがashe[n] ladの発音に近くてより正確だ
ーーYep, the Japanese pronunciation of his name is "アシェラッド” or asheraddo, like ashe[n] lad so it is a bit more accurate and literal




21,海外の反応
>>19
AskeladdとAshen Ladは後者が無駄に翻訳しているだけで同じ名前だろう。同じくBjørnをBearと訳すこともできる。

そしてアシェラッドという名前はカッコ良さを意図して付けられた名前ではない。少なくとも、彼のことをAshy mcAshfaceとか呼ぶとか、その名前の精神性に合った訳にすべきだと思う。
ーーAskeladd and Ashen Lad would just be the same name except the latter is needlessly translated. Might as well translate Bjørn to Bear.
And Askeladd was never really meant to be a cool name. If you're going to translate it, at least translate it to something that fits the spirit of the name, like calling him Ashy mcAshface or something.




22,海外の反応
アシェラッドは自分の父親に殺した後の計画を持っていた。

トルフィンはただアシェラッドを殺したいだけであり、彼を殺したあとの考えを何も持っていない。
彼のモチベーションとパーソナリティは、父親の復讐だ。他のものは一切忘れられるか放棄され、全ての関係を絶ち切った。

トルフィンのこれからの反応がどうなるか、とても興味がある。彼は満足する結果を得られるのだろうか?彼は父親の言葉や父親が自分に伝えたかったことをちゃんと覚えているのだろうか。そしてトールズの死はトルフィンの行動によって誉れ高いものになるのだろうか?

トルフィンのキャラクターの成長が楽しみだよ、そしてこのエピソードが彼の何かを動かしてほしいね。まぁそんなに大きく変わるとは思えないけどね。
ーーAlso Askeladd had a plan, what he wants to do after he kills his father.
Thorfinn just wants to kill him, but he has nothing left after he kills him. His whole motivation and personality is to revenge his father. Everything else has been forgotten or abandoned, all ties have been severed.
Will be interesting to see, what his reaction will be. Will he be satisfied? Does he even remember the words of his father, what he wanted to teach him. And his death will be honored through Thorfinns actions?
Really looking forward to some character development for Thorfinn, hopefully this episode put something in motion. Although I doubt it will be a whole lot.




23,海外の反応
>>22
たしかにアシェラッドにも計画があった、しかし彼は伝説の英雄の帰還を待ち望みながらも、自身のことを何千人とまではいかないまでも何百人という人間を殺した海賊だと見なしていた。そして彼はクヌートにたしかにそう答えていたように自分もまた英雄として相応しくないことを知ってた、なぜなら彼自身もまたヴァイキングだったからだ。アシェラッドは倒すと誓った存在に自分自身もなっていたことを完全に認識していた。
ーーAskeladd also had a plan, but I highly thought he saw himself as a pirate killing hundreds if not thousands of people just as he waited for the legendary hero. And he knows that as well, that's why he answered with such certainty to Canute that he wasn't fit, because he was another viking. Askeladd is fully aware that he became that which he swore to destroy.




24,海外の反応
子供の頃のアシェラッドが寝ている父親を殺す回想のシーンを見た時、オレもまさにそう思ったよ。

アシェラッドはかなり計画的で、かなり長い時間をかけて辛抱強くそして慎重に復讐の計画を立てた。戦闘のスキルを磨きながら、自分の父親を取り巻く城の人々、そして最終的には父親からの信頼も得た。父親の誘いに腹を立てず、異母兄弟たちと仲良くなり、戦いの教えを受けた。彼はそれを難しい復讐という大きな目的の好機と捉え、即座にそれを掴んだ。彼は自分の本当の意図をずっと隠し続けた。

対照に、もしトルフィンがこれと同じ状況に置かれた場合、彼は始めの頃アシェラッド船団の一員であることに消極的だったのと同じようにあの館に来いという誘いをほぼ間違いなく本能的に拒否しただろう。そして彼は船団の一員となった後でさえもアシェラッドやその手下たちにあからさまに反抗的な態度を取り、父親の復讐を掲げていた。彼は第5話で睡眠中のアシェラッドを殺すという比較的簡単で実用的な方法(しかし間違いなく名誉は損なうだろう)を選ぼうとしたが、誇りと復讐の妥協点を更に高く設定しなおした。しかし、それは彼にとってさらに難しい道だろう。まるで壁に突進し続けているようなものだよ、失敗してはまた元の位置の戻るの繰り返し、そしてまた向こう見ずに壁に激突するだけさ。
ーーExactly what crossed my mind during that scene in the flashback where a young Askeladd is shown to have killed his father in his sleep.
Askeladd was methodical and had patiently and discreetly planned out the revenge over a considerable length of time, gradually honing his skills at combat and winning the trust of the people at the castle surrounding his father and eventually of his father himself. Instead of being offended and outraged by his father's invite to join his half-brothers at the castle and take lessons in combat, he viewed it as an opportunity to reach his larger goal of exacting revenge and seized it as soon as it showed itself. He didn't let a single soul have an inkling of his true intentions.
In contrast, if it were Thorfinn in this situation, he'd have instinctively declined the offer in all probability in much the same way he was initially reluctant about being a part of Askeladd's band of mercenaries. And even after he grudgingly became a part of the band, he was openly resentful of Askeladd and his men and wore his intent to avenge his father's death on his sleeve. He's set upon striking a compromise between honour and revenge when he could've opted for the relatively easier and practical (but arguably not-so-honourable) way out back in Episode 5 and killed Askeladd in his sleep, and that just makes this whole thing all the more difficult for him. It's like a perpetual cycle of rushing at a wall, failing and picking himself back up, only to crash headlong against the wall again.




25,海外の反応
>>24
それとアシェラッドがどうやってトルフィンとの決闘に勝ち続け、トルフィンを利用し続けてきたのかを説明してくれてるな。もちろんトルフィンが怒りで盲目なってしまうことを利用しているのは明らかだけど、家族の愛情と地獄を体験することは人を滅茶苦茶にしてしまう、そして彼自身も明らかにその影響を受けている。つまり、この世で手に入るものは全て殺すか利用するかを選ばなくてはならない。
ーーAlso explains how he keeps winning duels and using him, sure it's obvious to use his anger to blind him but personally going through that hell and fondness for a familial figure can fuck you up and he was clearly affected by Thor's himself as well. Still tho, gotta kill and make use of whatever you can in that world to get by.




管理人の反応
アシェラッドはノルド人たちのことを馬鹿で不潔で自分の欲望以外に何もないクソ共と称していましたが、実際の彼らがこのような利己的で短絡的な性格をしていたとは思いません。赤毛のエイリークなど残忍で有名なヴァイキングはいますが、キリスト教圏にも戦好きの豪傑はいましたし、逆にノルド人の中にも大人しく理知的な性格の者もいたでしょう。ヴァイキングたちの子孫である現在のデンマーク、ノルウェー、フィンランドなどの北欧諸国の人たちを見てみると、貧富の差が小さく先進的な資本主義国家であるにも関わらず日照時間の短さから鬱病患者や自殺者の割合が高く、その几帳面な国民性はヴァイキングの横暴なイメージからはかけ離れているように思います。当然1000年前と現代では文化や風習が大きく異なるので人々の考え方も異なるでしょう。しかし、それらはあくまで後天的に作用するものであってヴァイキングの子供が生まれながらにしてヴァイキングらしい性格をしているわけではありません。

そもそもヴァイキングとは無法者たちの好き勝手な暴虐ではなくスカンディナヴィアの貴族・豪族による組織的な活動です。普段の彼らは農耕、牧畜を経営する領主層とその従士たちであり、夏の一時期だけ略奪と交易をおこなう遠征に出かけました。ヴァイキングは高い航海技術でどんな土地にでも即座に上陸し、修道院や教会など比較的無防備な場所を急襲し、目的を達成するためなら待ち伏せや奇襲なども行いました。彼らに騎士道精神はありませんが、いざ敵地の兵士と戦になると、こちらの仲間は全員同じ村の顔見知りという非常に狭い共同体の一員として、そして臆病な振る舞いは恥だという共通認識を持ったその仲間たちの目を気にしつつ、死ねばヴァルハラに行けることを信じ果敢に戦いました。彼らにとって略奪は外交の一手段でしたが、それは世界史上普遍的に見られる自力救済社会の特徴です。相手から見ればそれは野蛮で残忍な行為に見えたかもしれませんが、彼らは自分たちの規律に則って行動していただけではないでしょうか。

北欧人たちは主神オーディンの息子である雷神トールを広く信仰していました。トールは雷の神にして北欧神話最強の戦神で武勇を重んじる好漢ですが、性格は豪胆で乱暴、単純で激しやすく、そして途方もない大食らいでした。これはまさに通俗的なヴァイキングのイメージそのものではないでしょうか。ヴァイキングたちは、主神に好まれるまさに理想的な戦人であり信仰の対象である雷神トールを自分に重ね合わせ、あえてそのような人物像を演じていた側面が強いのではないかと推測できます。生きていた環境が厳しくそして思慮深かったからこそ、暴力が世界を支配しているという本質を見抜き、他民族を積極的に虐殺し奪うことを正当化する神話が宗教として根付き、その剛健さに憧れたのだと思います。

アシェラッドの父親がヴァイキングたちを束ねる豪族だったということは、彼は土地を治める領主であり同時に農園の経営者であったはずで、それはどこにでもいるような者に務まる立場ではありません。アシェラッドは剣の腕だけでなく、その狡猾な頭脳や統率者としての才もあの父親から受け継いだと考えられます。父親に拾われてからはノルド人の豪族の息子として生きてきたアシェラッドであれば、内側から見たヴァイキングたちの素顔や別の側面をよく知っているはずですが、彼の言い種からは多くの現代人が抱いているヴァイキング像とほとんど変わらない印象しか伝わってこないのが少し物足りなく感じます。




26,海外の反応
アシェラッドは恰好良かった。彼はキャラクター開発のために、誰かが自分の父親を殺すのを待つのではなく、自ら父親を殺した。ーーAskellad is so badass he killed his own father for character development instead of waiting for someone else to do it.




27,海外の反応
>>26
彼が父親を殺すことが得意なのもうなずけるな。なんたって子供のことからやってんだから!ーーNo wonder he's so good at killing fathers. He's been doing it since childhood!




28,海外の反応
>>27
自転車の乗り方みたいだなーーlike riding a bicycle




29,海外の反応
>>28
一度覚えたら、二度と忘れない。ーーOnce you learn it, you never forget.







vlcsnap-2019-12-23-03h02m28s102
「要するにだトルフィン、10年以上かけて俺一人倒せないお前は、ぼんくらだって話さ」

vlcsnap-2019-12-23-03h02m30s805
「くっ....」

vlcsnap-2019-12-23-03h02m41s213-horz
「う、うるせぇ! オレは、オレは何があってもオメーを殺す! ぜってぇ殺してやる!!」

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「はぁ... はぁ...」

vlcsnap-2019-12-23-03h03m09s372-horz
「ったく、言ってるそばからそれかよ」

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「犬みてーにエサに釣られて駆け回りやがって」

vlcsnap-2019-12-23-03h03m25s462
「!?」

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「おめーの働きにゃマジで頭が下がるよ。茶番みてぇな決闘に付き合ってやるだけで、あのトルケルにまでホイホイ挑んでいくんだもんな」

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「便利なガキだよ、お前は」

vlcsnap-2019-12-23-03h04m14s323
「......っ!!」

vlcsnap-2019-12-23-03h04m26s142
「まったく.... トールズにも感謝しねぇとな」

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30,海外の反応
アシェラッドは自分が2年でやったことをお前は10年かかっても出来なかったと言って、トルフィンの傷口に塩を擦りこんだ。
ーーAskeladd really rubbing salt in Thorfinn's wounds telling him he couldn't do in 10 years what he did in 2. Man I feel bad for Thorfinn




31,海外の反応
>>30
トルフィンが戦士としての誇りを投げ捨てていれば、その1/10の時間で成し遂げられただろうよ!
ーーThrow that honor shit out of the way and Thorfinn could've done it in less than 1/10th of the time!




32,海外の反応
>>30
この二人の違いは、トルフィンは父親の名誉を守ろうとしている点だ。彼の場合、アシェラッドを眠っている間に殺さなかったのは、自分の父親を殺した奴と同じになりたくなかったからという口実がある。しかし皮肉なことに、トルフィンはその道を選んだせいで、彼はより多くの人を殺すこととなってしまった。
ーーSeems like the difference is Thorfinn is in it for his father's honor. In a way, his refusal to kill Askeladd while he's asleep is his excuse that he is not gonna be the same man as his father's killer. Kind of ironic that in his chosen path, he has spilt more blood than he should have.




33,海外の反応
>>しかし皮肉なことに、トルフィンはその道を選んだせいで、彼はより多くの人を殺すこととなってしまった。

ああ、お前の言う通りだな、まさに皮肉だな。

父親の名誉を投げ捨てて1人の人間を殺すか、あるいは10年かけて自分の父親の死とは何も関係ない数百人もの人の命を奪うか。ただ決闘の権利を得るためだけに、自分の父親を殺した男に手駒として使われ、無関係な人々を殺すのか?
ーーDamn, that is extremely ironic now that you bring that point up.
Kill one person throwing your father's honor out of the way and end it there? Or spend 10 years killing hundreds upon hundreds of people who had literally nothing to do with your father's death, just to fight in a duel, lose and have to kill more unrelated people as your father's killer's pawn just to regain the chance for another duel?




34,海外の反応
しかも彼はアシェラッドに面と向かってこう言われたわけだからな「犬みてーにエサに釣られて駆け回りやがって、便利なガキだよお前は。まったく、トールズにも感謝しねぇとな」

これは残酷で手痛い現実だ。トルフィンはこれまでの10年間、アシェラッドの便利な道具に過ぎず、父親の望みに反することしかしてこなかったってことだからな。
ーーAnd Askeladd tells this to his face! " You're like a dog chasing food! You have been a useful tool... I should thank Thors."
The Burn and the savagery is real in this. He basically told him that the last 10 years he was nothing but a useful tool and he did nothing but go against his father's wishes.




35,海外の反応
>>父親の望みに反することしかしてこなかった

この意見にははっとさせられたわ。

オレは単にアシェラッドがトルフィンのことをコケにしているだけだと思ってた。間違ったことを言えば、トルフィンがさらに怒り、インパクトを与えられるだろうと完全に見越してやってることだと。「オレがトールズの話をしたら、お前がブチ切れることは分かってるんだよ。過去10年間お前はずっとそうだったんだからな」ってな感じで。
ーーThat completely blew over my head.
I interpreted it as Askeladd simply rubbing him on the wrong way fully aware that Thorfin would lash out and it would be even more impactful because he is told him just that "Yeah, i know that you'll freak out if i mention your father, you have been doing it for the last 10 years"




36,海外の反応
これは本当はアシェラッドの物語で、トルフィンは釣り餌にすぎなかったーーthis really is Askeladd's story, Thorfinn was just a bait




37,海外の反応
>>36
『ヴィンランド・サガ』出演:アシェラッド、クヌート(トルフィンも出るよ)ーーVinland Saga, starring Askeladd and Canute ⁽ᵀʰᵒʳᶠᶦⁿⁿ ʷᵃˢ ᵗʰᵉʳᵉ ᵗᵒᵒ⁾




38,海外の反応
>>37
このエピソードのサブタイトルの「孤狼」はどちらにも適用できるな。ーーThe title of the episode "Lone Wolf" could apply to both of them.




39,海外の反応
>>38
この戦いの話のタイトルは「Two Lone Wolves」だったから、その解釈は正しいと思うよ。ーーChapter title for the fight was actually translated as "Two Lone Wolves", so that's actually pretty accurate.




40,海外の反応
ああ、そうだな。確かにこの作品の主人公はトルフィンかもしれないけど、アシェラッドは間違いなく今シーズンの主役だ。なぜなら彼の行動が一番プロットを形作っているからね。
ーーI mean, yeah. Thorfinn may be the main hero, but Askeladd is definitely the protagonist of this season, because his actions shape the plot the most.




41,海外の反応
ああ、トルフィンはただの釣り餌だった。オレはどうしてこんな年寄りの男がこんなにフォーカスされるんだ?と疑問を抱きながら第1章を読んだ時のことを思い出したよ。
ーーYeah Thorfinn was just bait. I remember reading the first arc thinking why's this old dude getting so much focus?




42,海外の反応
分かっていると思うが、我々はいまだにプロローグを観ているにすぎないーーWe are just in the prologue yet you know




管理人の反応
前回の決闘がビョルンをヴァルハラへ送るための形式的なものだったと本気で考えている人が多くて驚きました。自信満々に断定している人は、ヴァイキングの文化や風習に暗いまま自分が勝手にそう思い込んでいるだけである可能性に気付けていないのではないでしょうか。死者がヴァルハラへ入る条件は歴史の中で易化されてきており、戦いの傷が原因で死ねば良し、さらに病気や老衰で死にかけた場合でも刃物で自害すればそれで良しとまでされていました。ヴィンランド・サガの舞台となっている11世紀にはこの易化がかなり進んでおり、そのことは劇中でも描かれています。第9話で斧を持った男が止めがほしい奴はいるかと言いながら負傷者の中を歩いている描写がありましたが、あのように勇敢に戦った末に命が助からない怪我を負ってしまった者は仲間が止めを刺してヴァルハラへ送ってやるのが慣習でした。そしてビョルン自身はアトリに刺されたあの傷を「戦場での斬った斬られたは恨みっこなしだ」と戦傷であると認識しています。つまりビョルンはあのままベッドの上で死ぬか、あるいは斧の一撃で楽にしてもらってもヴァルハラへ行くことはできたはずなので、あの決闘は単純にヴァルハラへ行くことそれ自体を目的にしたものではなく、自分が強いと認める者と戦って死にたいという彼の個人的な思想によるものだと推測します。

私は決闘に挑むビョルンの中には”止めを刺してもらう自分”と”本気の勝負をする戦士としての自分”という統合しえない二つの自意識があったと感じました。本気で戦うというのは全力で剣を振るえばそれでいいといったような生半可なものではなく、相手を剣で両断して殺し、決闘に勝利する自分を頭の中で強く思い描きながら剣を振るうということであり、そこまで突き詰めなければ真剣勝負をしていることになりません。もちろん彼はこの場で死ぬつもりであり今の自分がアシェラッドに勝てるとは微塵も思っていないながらも、真剣勝負として成立させるためには、剣を振るうその瞬間だけは純化された殺意そのものになっていなければならず、又、ビョルンは実際にそうなっていたと感じました。そしてアシェラッドは予想を超えたビョルンの気合いに圧され急所を外した、この時ビョルンの剣にしっかりと力がこもっていたことはアシェラッドの剣とぶつかった際に弾かれることなく、鎬を擦れ合わせ激しく火花を散らしていた描写から読み取れます。ビョルンの中では決闘の前、最中、決着後と時間軸の移動と共に二つの自意識の変遷があり、胸に剣を突き立てたれた瞬間に自身の敗北を悟り、友達になりたかったという言葉が再びこぼれ出てきたのだと思います。しかし同時に、あのアシェラッドの謝罪の言葉に穢された誇りも、たしかにビョルンの中に存在していたと感じます。あの時のビョルンがただアシェラッドに殺されることだけを望んでいたという見方は、わざわざ決闘という死に方を選んだビョルンというキャラクターの多面性と内在する矛盾を発見できていない単純な見方に思えます。アシェラッドは友達になりたかったと言われ動揺して急所を外してしまったという意見がありましたが、彼がそれで剣筋が鈍るような男とは私には到底思えません。そしてビョルンがトルフィンに向かってすぐ済むと言ったのは、全力で戦ったとしてもアシェラッドに勝てないことが分かっていたからであり、あれが形式上だけの決闘と認知していたわけではないと思います。また、決闘時のビョルンが立っているのがやっとなほど衰弱していたという意見は、あの力強い踏み込みと剣戟の描写をまったく無視しているように思いますし、そもそも何を主張したいのかが分かりません。仮に本当にそれほど衰弱していたとしても、それはむしろアシェラッドがあの時のビョルンの力を軽んじる材料となります。

ある事を説明するための論理的整合性のとれた意見とは容易に複数並立しうるものであり、特に作品の感想などは人それぞれ千差万別です。その多様性を認めるという考え方もありますがそれはある種の逃げで、制作者側が意図した答えは必ずあるはずなので、それを推測する価値はあると思います。個人の感想といった曖昧なものを反証することは非常に難しいため、私は反証されない限り意見を変えるつもりはないといった強固な姿勢を取るつもりはまったくありません。それが論理的で根拠のある、より自然だと思える論考であれば、私は持論を改めることに吝かではなく、そして私が自分の意見を推すのはあくまで他の方の意見が不自然に思えるからにすぎません。私が意固地になっていると感じた方は自身こそが思い込みと自分の意見に対する執着心に捉われているのではないでしょうか。このサイトに来ている人はアニメを鑑賞して味わった感動や感想を手軽に他者と共有して楽しみたいという目的で来ている方が多いように感じます。しかし議論とは他人と理解し合う作業というよりむしろ他人との隔たりを浮き彫りにする作業であり、意見を述べる人はそれを理解していて耐えられる者でなければなりません。想定と事実の区別がつかず自分の好む考え方と異なる可能性を考慮できないような人間は文字通り論外です。




43,海外の反応
トルフィンの叫び声はひどい便秘を抱えているオレの胸に刺さったよ、クソをひり出そうとしているオレの呻き声のようだった....

全体的に素晴らしいエピソードだったよ
ーーhis crying really hit close to home for me because I have severe constipation, and it reminded me of the noise I make when trying to shit...
great episode overall




44,海外の反応
今こそ精神面が子供だったトルフィンのキャラクター開発が行われる時だ。厳しく残酷ではあるが、彼は今まで自分を成長できない場所に身を置いていた。
ーーThis is where Thorfinn's character development is gonna happen, up until now, he has been this emotionally stunted child. Edgy, and shit, but completely unable to grow up because of where he has put himself.




45,海外の反応
トルフィンの最後の泣き声は本当に荒々しかったな

これが彼のターニングポイントとなることを願ってるよ

それとビョルンがいなくなってしまって寂しい :(
ーーman thorfinn's crying at the end was brutal
hope this is the start of his turning point
also I'm gonna miss Bjorn :(




46,海外の反応
>>45
声優の仕事が本当に素晴らしかったね。彼の叫びからは、心の痛み、フラストレーション、怒りの感情が一度に伝わってくるのを感じるだろう。
ーーThe voice actor did a phenomenal job. You can really feel the pain, frustration, and anger in his screams all at once.




47,海外の反応
>>46
トルフィンは、自分が殺したかった男がさらに激しい人生を送っており、自分には自由な意思などなく愛する家族もいないことに気付いた。しかしアシェラッドは自分自身が憎まれるべきろくでなし野郎であることを受け入れながら大きな目的のために努力した。一方でトルフィンは愛する人に囲まれながら、復讐のために全てを擲った。
QqzE0I2-horz
ーーTFW Thorfinn realises that the man he wanted to kill had an even rougher life, limited freedom and no loving family. Yet he strived for a greater purpose while accepting that he was himself an irredeemable bastard who hated his own self. Meanwhile Thorfinn, who was surrounded by loved ones, threw everything away for the sake of revenge.




48,海外の反応
>>47
それ以上に苦しいのは、アシェラッドに「お前は10年を無駄にした」と言われたことだ。トルフィンはアシェラッドのような男にはなれないため、父親の復讐を果たすことができなかった。トルフィンはあんな汚いことをする素質を持ち合わせていない。
ーーWhat even hurts more than that is that I think Askeladd was basically saying, "you threw away 10 years of your life." Thorfinn is a better man than Askeladd and it's because of that, he can never get revenge for his fathers death. He just doesn't have what it takes to do such a dirty job.




49,海外の反応
第14話以降、このアニメは10/10から11/10になったよ。本当に素晴らしいエピソードだったーーEver since episode 14 this anime went from 10/10 to 11/10. My god what an amazing episode




50,海外の反応
>>49
信じられないかもしれないけど、ここからさらに面白くなっていくよーーAnd as crazy as it sounds, it only gets better from here




51,海外の反応
>>50
2期か暴動か
K61SYYq
ーーSeason 2 or we riot




52,海外の反応
第14話は本当に衝撃だったな... 今シーズンでベストエピソードの1つだよ。ーーEpisode 14 blew my mind...one of the best episode of the season.